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顎が痛くなる原因
今回の記事では、顎が痛くなる原因を解説していきます。
『朝起きた時に口を開くのが痛い』、『朝食で噛む瞬間に痛い』、『硬いものを噛み切ろうとすると痛くてできない』というような症状を抱えている方は少なくありません。
一般的には“顎関節症”といわれる状態です。この言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
顎関節症は、まず最初に物を食べる(咀嚼)時に使う筋肉(咀嚼筋)に痛みが生じ、徐々に悪化していくと顎関節周辺が痛くなってしまう症状です。悪化していく中で、少しずつ口が開かなくなってしまうことがあり、日常生活の中でも非常に悩まされてしまう症状の1つです。
この症状を引き起こしてしまう原因がいくつか考えられますので、慢性的な症状を抱えている方は特に以下の内容に気を付けて頂いけると良いかと思います。
ではいきましょう!
噛み締め・歯ぎしり
あごの痛みの原因として代表的なものが、噛み締めや歯ぎしりです。
特に夜間の寝ている時に起こりやすいので、なかなか防ぎようのないことだと考えられます。
ストレスにより生じやすいとも考えられますので、適度に発散ができる趣味などがあると良いかもしれません。
対処方法としては、歯科にてマウスピースを作成してもらう事です。顎関節へかかる負担を軽減することができますので、非常に重要なことです。
その他、日中に上下の歯が触れ合う時間を最小限にするような工夫はとても大切です。
いつの間にか上下の歯が接触し、軽く噛んでいるような時間が多い方は、意外と多いかもしれません。
歯が触れ合うのは食事の時間のみが理想的であり、その他の時間は触れ合わないように注意していただけると良いでしょう。
日中に上下の歯が触れ合う時間は、食事の時のみにすること!
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舌の位置
「舌の位置?」と思われるかもしれませんが、先程の噛み締めや歯ぎしりと合わせて問題となる事があります。
それは、舌の位置によって『頭や首の安定感』が変わってくるからです。
舌は上の歯の裏側に接する事で、顎関節・頭蓋骨を支えるように作用しています。
しかし、舌がどこにも接しておらずフワフワ浮いている状態ですと、安定感に欠けてしまいます。安定感を得ようとした結果、歯で食いしばっている状態を作ってしまいやすくなります。
上記のことを踏まえて、注意するポイントとしては2つあります。
食事以外の時間は、口を閉じて唇が軽く触れ合っている状態が望ましいです。その上で、舌が上の歯の裏側に接している状態にする事が、安静時の最適な位置となります。
- 口を閉じて上下の唇が軽く触れ合っている状態
- 舌が上の歯の裏側に接している状態
頭の位置
スマートフォンやPCでの作業時間が増えてきている現代では、頭の位置が前にきやすい生活習慣となっています。
これが長時間、しかも毎日続いてしまうということは、首の骨(頸椎)は頭の重さを受け止め、徐々に変形していきます。
つまり、『ストレートネック』の状態になってしまいます。
本来、首の骨の配列は前に反っている(前弯)状態ですが、ストレートネックではまっすぐな配列となってしまうので、首の後ろ側を通過する神経などに問題が生じやすくなる要因の1つであります。
これに関しては、今回の記事では解説しませんので、気になる方はこちらの記事をご参照ください。
首が曲がり頭が前にきている状態では、あごは前に突き出るような姿勢になりやすいです。
こうなると、あご周りの筋肉が無理に引き伸ばされてしまい、適切に機能しなくなってしまいます。
この筋肉の影響により、咀嚼時に使う筋肉のバランスや機能が低下してしまいます。
また、顎関節には少しズレたような負荷が加わってしまうので、関節周りの痛みを引き起こすことに繋がります。
これを改善するためには、普段から”肩のラインの上に耳がくるような肩・首の位置を心がけ、少しあごを引いた姿勢”をとっていただけると良いかと思います。
肩のライン上に耳があり、少しあごを引いた姿勢をとること!
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肩甲骨の位置
頭の位置と合わせて、肩甲骨の位置は重要です。
猫背の姿勢であると、首・頭が前にきやすい姿勢となりますが、これには肩甲骨周囲の筋肉の機能が大きく関係しています。
胸・肩の前の筋肉が硬くなってきたり、背中の筋肉の力が衰えてくると、猫背姿勢になりやすくなってしまいます。
猫背姿勢が長期間継続すると、ストレートネックになっていく可能性が高いです。
さらに、肩甲骨から首・あご周りに達する筋肉もありますので、これらの筋肉の機能が低下することでもあご周りの痛みにつながる可能性が大いにあります。
肩が前に入っている姿勢の時間が多い方は、日常的に肩甲骨を背中に寄せるように意識すると良いでしょう!
以下のように、肩甲骨や背骨のストレッチ・エクササイズを行うことはオススメですので、ぜひお試しください。
まとめ
あごの痛みに関しては、あご周りだけが悪いだけではなく、それ以外の首・肩の問題が大きく関与していることがお分かりいただけたかと思います。
また、顎関節の機能は、重心の位置にも大きく影響されることが分かっています。
つまり、全身の問題でもあるということです。
今回の記事ではそこまでは記載していませんが、上半身だけではなく下半身の影響で、あご周りの痛みを引き起こしている可能性すらあるということです。
あご周りの筋肉のセルフケア方法に関しては、こちらの記事でご紹介していますので、是非ご参照ください。
あまりにも痛みが長期化している場合や、いろいろ治療を受けたけれど改善されない場合は、このように全身の問題が考えられるので、からだの専門家に相談していただくことをオススメします。
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