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自分の身体に適した靴の中敷・インソールを入れたほうが良い理由
今回の記事では、靴の中敷・インソール・足底板について解説していきます。
ほとんど全ての靴にはインソールが敷いてあり、靴に縫い付けてあるものもあれば、取り外し可能なものもあります。また、インソールがペラペラのものもあれば、土踏まずなどに凹凸ができているものもあり形状はさまざまです。
私は理学療法士として、普段からインソールを作成しております。足の形や、立ち姿勢、片脚のバランス、歩き方などを総合的に見ながら、オーダーメイドで作成をしております。
このような経験から、インソールはご自身の身体に適したものを装着するべきであると考えており、それは全ての方に当てはまることであると感じています。
では、なぜインソールが重要なのか。
それは、足裏からの感覚は非常に大切であり、身体の動きをコントロールする上では必須となるからです。
足は、大小さまざまな骨が片側約28個、両側合わせると計56個の骨で構成され、身体の約1/4の骨が密集しています。
足裏の筋肉も4層で構成されており、多くの筋肉が一緒に活動して私達の身体をサポートしてくれています。
靴やインソールは、それぞれ柔らかさ・硬さが違います。スニーカーや革靴、ヒール、レインブーツ、スノーブーツなど、素材による靴の動き方が変わってきます。また、インソールの素材も柔らかいものから、硬いものまで違いがあります。
極端な例になってしまいますが、ゴツゴツした岩の上を裸足で歩いていれば、足裏は痛くなり歩くのが嫌になります。沼のような不整地を歩いていれば、非常に不安定で転倒してしまうかもしれません。
「極端過ぎない?」と思われるかもしれません。
しかし、足裏の筋肉が硬くなっている人が、硬い素材のインソールを使うとしたら、硬い地面を歩いているために足は痛くなってしまうでしょう。また、足裏の筋肉が弱い方が柔らかい素材の物を身につけていたら、バランスが悪い状態で歩くことになり、足首や膝・股関節・腰などに症状が出てしまうかもしれません。
このように、足裏の状態や靴との相性を踏まえてインソールを変えていく必要があります。
市販のインソールはどうなのか
今や、100円均一のお店でもインソールが売られているのを目にします。これに関して否定するつもりはありませんが、あくまでも100円のクオリティだなと感じます。
また、スポーツ用品店でも販売されていると思います。土踏まずサポート、踵のサポートなど、一見「これで良いかな」と感じるものでもあります。
しかし、一般的に売られているものが、皆様それぞれの足の状態に適しているかは別問題です。
土踏まずの高さ・長さ、足の指の長さ、踵の大きさ、足の横幅は誰一人として同じ人はいません。
土踏まずが高い方は、十分土踏まずの部分を安定させることができているため、インソールでサポートする必要はないかもしれません。足の指が長いと、インソールの支えが欲しい部分にサポートが当たっていないかもしれません。
また、自分の足の中でも左右差があります。少なくとも私の経験では、左右対称な足の方に出会ったことがありません。
このようなことを踏まえると、販売されている既製品を身につけるのは注意したほうが良いかもしれません。
ただし、「特に気になっていないけど、一応入れておいたほうが良いんでしょ?」というくらいの方でしたら、市販のものから試してみるのも良いでしょう。
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まとめ
“なかなか自分にあったインソールがない”と感じている方は、上記の内容が理由となっているのだと思います。市販のもので探すのは限界があるため、お近くでインソールを作成している場所を探してみるのが良いでしょう。
「靴全体を作っているところは実際どうなの?」という質問も受けますが、私個人としては別に悪いことではないと考えます。むしろ、靴はご自身のお好きなもの、ファッションとして自分にあったお好きな靴を身に付けていただきたいと考えています(おしゃれは足元からとも言いますよね)。
ただ、足の形を計測して、足裏をプリントして作るのは微妙だと感じます。そもそも靴は、歩いて外出するためにありますし、スポーツをするために着用するので、身体の動き方・歩き方を見ながら作成してもらえる場所のほうが良いでしょう。
「そもそもインソールは必要なの?」と思われる方もいるかもしれません。
私の考えとしては、まずご自身の足の状態、そして身体全体の状態を変える必要があり、それでも補えない部分をインソールでサポートするということになります。そのため必ずしも必要ではありません。
身体の状態を改善することで、靴・地面の環境に適応させるということが優先となります。
いくら足の環境が良かったとしても、膝・股関節・骨盤・脊柱など、身体状況が悪ければ効果は得られにくいです。
例えば、普段から革靴を履くことが多い方は、足裏や足首の筋肉を柔らかくさせる必要があります。いくらインソールだけで対応しようとしても無理がありますので、ご自身の身体ケアは必要になるでしょう。
少し長くなってしまいましたが、インソールのことでご相談やご質問等がある場合は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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