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からだの仕組み

からだには、骨・関節・靭帯・筋肉が存在しています。

骨と骨によって関節が構成され、その周りを靭帯が支えています。
からだを支える骨は206個あり、それらの骨によって約260個ほどの関節を構成します。

全身の骨模型画像

筋肉が伸び縮みをすることで、これらの関節の動きがコントロールされます。
関節の動きをコントロールする筋肉は、約600以上存在しています。

脊柱起立筋のイラストになります。身体を横から見た図です

からだには、これだけ多くの骨・関節・筋肉が関与していることは驚くことかと思います。
普段何気なく起き上がったり、立ち上がったり、歩いたりするには、これらの構造があって成り立っています。

からだの違和感・痛み・痺れ

『転んで足首をひねった』、『運動時に膝をひねってしまった』、『作業中に腰を痛めた』などきっかけがあると、症状の原因はわかりやすいです。

しかし、現在感じている症状が特にきっかけがなく生じている場合、“普段の姿勢” や “日常的に繰り返される動作”が起因となっていることが考えられます。
例えば、『慢性的に腰が痛い』、『肩がる』、『歩くと膝が痛い』といった症状を示すような場合などです。

多くの方は、『特に何もしてないのに、症状が出てきた!』というように思われるかもしれません。
しかし、これには日常的にかかっている負担が、次第に蓄積されていくことが影響していると考えられます。

痛みを感知するには、ある一定のボーダーライン(閾値いきち)があり、その一定のラインを越えることで症状を感じることになります。
逆にそのラインを超えなければ症状はみられないため、長い年月をかけて今の症状を発症している可能性が高くなります。

そのため、慢性的に症状を感じている方や、特定の姿勢・動作などで症状を感じる方はこれらを考慮する必要があります。

姿勢や動作が身体にどのように影響するのか?

姿勢が悪くなると、骨、関節、靭帯、筋肉に影響を及ぼします。
地球に存在している以上は重力が生じているため、いったん姿勢が悪くなると、より悪くなる方向へと負荷がかかり続けます。

日常的に繰り返される動きとして、立ち座りの動きや歩くことなどが、身体に影響を与えます。
では、下記で『どのような負荷がかかるのか?』について簡単にまとめてみます!


骨そのものに痛みを感じ取るセンサーはありません。骨折の時に痛みを感じるのは周囲の組織や、治癒過程において血管や神経が入り込んで痛みを感じます。

筋肉
『引き伸ばされる』・『縮こまる』状態が続くと、血流が悪くなり痛みを感じます。

靭帯
関節の動く方向や速度を感じたり、関節の動きにブレーキをかける役割をします。関節の動きが大きすぎる時に痛みとして反応します。

関節
筋肉や靭帯などが負荷に耐えられなくなると、関節にも負担が加わり変形していきます。負担が加わることで周囲の軟骨がすり減ったり、骨が過剰に作られて棘になる(骨棘)ことで周りの部分を刺激して痛みを生じることになります。

普段の姿勢や動きによって、大きなストレスがかかるわけではなく、少しずつ負荷がかかっていきます。
そうすることで、身体の構造にかかるストレスが蓄積し、だんだんと症状を感じるようになると考えられます。

からだの構造の中でどの部分で痛みを生じているかについて、セルフチェックで判断するのは非常に困難なので、この部分は専門家による評価が必要になる部分です。
しかし、現在の違和感・痛みが生じる『姿勢』や『動き』に関するご自身の理解を深めることで、その症状を軽減・緩和させる方法がわかるようになるかと思います。

また、痛みの『質や程度』・『場所』・『期間』などは、人それぞれです。
ご自身の身体について向き合い、身体の構造や特徴について理解し、それを踏まえた上で動いて実践していただけると幸いです。

からだの各関節の役割

からだの各関節にはそれぞれ役割があります。

  • 頸椎(首)
    頭の位置を安定させる役割があります。また、上下左右を振り向くために動かす部分でもあります。
  • 胸椎(胸郭)
    背骨のなかでも首と腰の間に存在しています。この部分は、前後屈や左右に捻ったり傾けたりする3次元の動きをするため、柔軟性が必要になります。
  • 肩甲骨
    関節は構成せず、周囲は筋肉に覆われています。周りの筋肉で肩甲骨を安定させることで、特に肩関節や首の機能を向上させます。
  • 肩関節
    あらゆる方向に広く動かせる関節になります。動きに制限が生じると、日常生活に大きな支障をきたします。
  • 腰椎
    腰は肋骨に覆われず、不安定な場所になるため、安定した動きをする必要があります。腰の部分の動きをコントロールできていないと、腰痛につながる可能性が高いです。
  • 股関節
    前後左右・捻る動きを行い、下半身の中で一番動かせる範囲が大きい関節になります。股関節の動きに制限が生じると、他の部位に支障をきたします。
  • 膝関節
    曲げ伸ばしを行う関節になります。横方向の動きや捻る動きは構造的に行えないため、膝は安定させる必要があります。
  • 足関節
    足首は円を描くように回すことができ、大きく動く部分になります。硬くなってしまうと、からだのバランスが悪くなったり、歩くことにも影響してきます。

このように、それぞれ動かせる方向や範囲がある程度決まっており、どこかのある一つの場所に問題が生じると、からだの他の部位に影響していきます。
そのため、今生じている痛みや痺れの症状は、その場所が問題となるわけではなく、実はからだの他の場所に問題がある可能性もあります。

腰痛を抱えている方であれば、股関節や胸椎といった腰より上下の部分に元々問題がある可能性があります。
その場合だと、腰のマッサージなどを受けても、腰痛に変化は生じないでしょう。

全身の状態を考慮し、問題となる部分を探っていくことが、症状を改善していく近道となることがあります。

日常生活で症状を感じやすい状況における注意点や、その改善方法に関する記事を書いていきますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。