”痛み”とはなにか?

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痛みとは

痛みは、身体にとって非常に重要な感覚です。

”痛い”ということに対して、マイナスの要素を思い浮かべる方は多いと思います。

腰を押さえる女性

机の角に足の指をぶつけて「チクショー!!なんでこんなところでぶつけるのさ…」なんて思うことは、多くの場面で起こりうることですよね。

しかし、この”痛み”の感覚がなければ、ヒトは身体を壊し続けてしまい、生命を維持することも難しいかもしれません。

今回の記事では、『そもそも痛みって何?』という、普段は考えもされない部分に焦点を当ててまとめていきます。

今現在からだのどこかが痛くて困っている方、痛みに対処している専門家の方々にもお役立てできる内容となっていますので、ぜひ読み進めていただければと思います!

痛みの伝達

痛みの情報は、ホルモンや伝達物質などを情報として、血液などの体内循環系を介して伝達されます。また、外からの刺激を受けた際に、神経を介して伝達されます。

前者は、時間をかけて広範囲に情報をやり取りするため、生命の維持や身体の保護には間に合いません。
後者は、身体を傷つけるような刺激を受けた時に、刺激された部位を刺激から遠ざけるように反射が働くため、素早く対応することができます。

例えば、熱い鍋を触ってしまった時や、熱い湯に手を入れてしまった時には、すぐに手を引っ込めると思います。
これを『侵害逃避反射』といいます。

草津温泉

誰かから教わらなくとも、身体にとっての”防衛本能”として身についています。
普段の生活の中では、このように後者の伝達方法を介して痛みを感じる場面が多いように思います。

しかし、怪我をしてその部位で炎症が生じている時は、刺激を受けた際に神経を介して伝達される後者の方法だけではなく、炎症物質が血液の循環を介して伝達される前者の方法も複合されています。

”痛みを感じる”ということを循環系だけで行えば簡単なのですが、神経を介することで非常に複雑な感覚情報が生み出されることになります。

例えば、痛みが発生すると同時に嫌な気持ちになったり、イライラしたり、悲しくなったり、という”情動”が伴います。
さらに、呼吸数が多くなったり、心臓がバクバクしたりする自律神経系の変調も生じるように、全身機能に大きな影響を及ぼします。

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痛みの定義

国際疼痛学会(IASP:International Association for the Study of Pain)では、痛みを下記のように定義しています。

An unpleasant sensory and emotional experience associated with actual or potential tissue damage, or described in terms of such damage.

実質的あるいは潜在的な組織損傷に結びつく、あるいはそのような損傷を表す言葉を使って表現される不快な感覚・情動体験

痛みを訴える方の中には、組織損傷と痛みの関係が見出されない場合があります。

そもそも、痛みは主観的なものです。
痛いという感覚だけでなく、各個人の組織損傷と結びついた体験、そこに情動が付け加えられた体験が影響してきます。

つまり、組織損傷に伴い生じる痛みだけではなく、明らかな損傷がなくても生じる痛みがあるということです。

慢性痛

先ほど解説した、明らかな損傷がなくても生じる痛みのことを『慢性痛』と言います。

”痛み”があるということは身体のどこかに異常がある、損傷していると考えるかもしれませんが、そうでないことも往々にしてあります。

骨折や筋・腱・靭帯の損傷、皮膚の擦り傷などの組織損傷が治癒しているにも関わらず痛い、レントゲンやMRI・CTなどの画像によって異常が見つからないのに痛い、痛みが続いてしまい改善しない、気候の変化に伴い痛みが変化するという内容が慢性痛になります。

この慢性痛は、神経系が過敏な状態(感作)になっていたり、可塑性の変化が起因していることが考えられています。
(※可塑性とは、ある限界以上の力を加えると連続的に変形し、力を除いても変形したまま元に戻らない性質のことです)

「ん?これはどういうこと?」と思った方のために、下記に詳しく解説します。

ある組織に損傷が生じた場合、強い痛みが持続すると、痛みを感じる神経の回路に可塑性の変化が生じます。その結果、触られることや気候の変動などの非侵害性刺激や、自律神経に加わる刺激にも過敏に反応するようになり、それらの情報を『痛み』として感じてしまうことになります。

例えば、「触れるだけで痛い」、「冷えると痛くなる」、「緊張すると痛くなる」といったように、通常であれば痛みを感じないような刺激・状況においても痛みを感じ、それを想起してしまうことになります。

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まとめ

組織損傷に伴い生じる痛みだけではなく、明らかな損傷がなくても生じる痛みがあるということが、今回の大まかな内容です。

半年前に靭帯・筋・腱を怪我してから、ずっと痛いままなんてことも起こりうるということです。この記事を読まれている方の中でも、もしかしたらそういう状況の方がいるかもしれません。

それだけの期間が経過していれば、怪我をした部分の組織は修復されています。ヒトには修復する力があるからです。
ただ、怪我をしたことにより、関節の動きが悪くなってしまったり、筋・筋膜の過剰使用・不使用により別の問題が生じている可能性もあります。

この点に関しては、専門家に診てもらうことをオススメします。

以上が『そもそも痛みって何?』という内容となりますが、「じゃあ、なんで痛くなるの?」ということに関しては今後まとめていきます。

ご感想・ご質問等ありましたら、お問い合わせフォームより気軽にご相談ください。

コメント

  1. […] ”痛み”とはなにか?『”痛み”とは何か?』を解説した記事になります。痛みは、組織損傷に伴う感覚の問題だけでなく、各個人の組織損傷と結びついた体験、そこに情動が付け加え […]

  2. […] ”痛み”とはなにか?『”痛み”とは何か?』を解説した記事になります。痛みは、組織損傷に伴う感覚の問題だけでなく、各個人の組織損傷と結びついた体験、そこに情動が付け加え […]