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ばね指とは
手の指は、曲げ伸ばしの動きを大きく行い、日常の生活においては必要不可欠な機能となっています。
指の動きの効率性・滑らかさ・力強さは、手の指に存在する”腱鞘”によって可能となります。
腱鞘とは、腱を覆っているトンネルのことを指します。これが存在することで、腱の動きをより良い状態に保持しています。
ばね指は、この”腱鞘”の炎症(いわゆる腱鞘炎)と炎症後の影響により、腱鞘のトンネル部分が狭くなってしまい、腱の動きが悪くなることで引き起こされる症状と考えられています。
症状としては、指を動かしたときに『パチッ』『カクッ』『コリッ』とします。
重症度が高いと、『曲がったまま伸びない』や『伸ばした状態から曲げられない』という状態になります。『止まったところから少し頑張って動かすと、急に動き出す』という症状もあります。
この時に、痛みを伴う場合があれば、痛みがない場合もあります。朝方に症状が強く出たり、指が少し腫れている場合もあります。
- 指を動かしたときに『パチッ』『カクッ』『コリッ』とする
- 曲がったまま伸びない』や『伸ばした状態から曲げられない
- 動かないところから力を入れると急に動き出す
- 痛みはある場合とない場合がある
- 朝方に強く症状が出る
- 指が腫れている
手・指は日常的に頻回に使用される部分なので、痛みや動きの悪さがあると生活に大きく影響されます。手を使わず休めるのも難しいと思いますので、なかなか治りにくい部分でもあります。
できれば病院に行かずに治したいとお考えの方のために、この記事では『ばね指の原因と改善するためのセルフケア方法』をご紹介していきます!
腱鞘ってなに?
腱鞘は、指の付け根から指先までの間に約9つほど存在していますが、問題となりやすい部分は一番手前の部分になります。
先ほども記載しましたが、腱鞘は腱を覆っているトンネルのことを指します。
腱を腱鞘で覆うことで、動きの滑らかさや力の伝達を効率の良いものにしてくれています。
でも、「なんで腱が関係するの?」と思われますよね!?
指を動かす筋肉は肘のあたりから始まり、途中で腱になって指先に達します。
そのため、指の部分は筋肉ではなく、腱が存在しているということです。
指を曲げる筋肉は肘の内側、指を伸ばす筋肉は肘の外側から始まります。
このことから、ばね指の症状が指を曲げるときに生じるのか、あるいは伸ばすときに生じるのかによって、問題となる部分をある程度特定することができます。
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ばね指の原因
なんとなく指の仕組みは理解できましたでしょうか?
ばね指のほとんどは、腱鞘の肥厚によって生じます。
肥厚とは、組織が分厚くなることを指します。
つまり、腱鞘のトンネル部分が分厚くなることで、通過している腱を圧迫し動きを悪くしているということです。
例えば、排水溝に髪の毛が詰まっていると、水の排出が滞ってくると思います。
腱もそのように動きが詰まっているようなイメージです。通り道が狭いので、動かす時に『パチッ』『カクッ』となったり、無理に力を入れれば動き出したりします。
なぜ腱鞘が肥厚するのか
ではなぜ、『腱鞘が肥厚するのか?』というところになります。
腱鞘の周りで炎症が生じた場合、体内ではそれを治そうとします。
この時に、『腱鞘をより強いものにしよう!』と身体が判断してしまうので、腱鞘を分厚くして頑丈にするように働きます。
このようなわけで、腱鞘が肥厚してしまうのです。
なぜ腱鞘の周りで炎症が生じるのか
腱鞘の部分で炎症が生じてしまうのは、腱の動きに負担が加わっているということです。
指の腱は、肘周りの筋肉から生じています。
肘から手首までの間(前腕)の筋肉をたくさん使い続けていると、硬くなってきてしまいます。
筋肉が硬くなると、腱にかかるストレスも増えてしまい、腱鞘の部分に摩擦力が加わります。
つまり、この摩擦力が問題となり、炎症が生じてしまいます。
腱に影響するのは、前腕の筋の他にも、母指球や手のひら・手の甲の筋肉なども影響してきます。
セルフケア方法
ここまでの内容で原因がわかれば、セルフケア方法もお分りいただけるのではないでしょうか?
まずは、筋肉の硬さを解消する必要があります!
ここでは、前腕と手の部分の筋肉を中心に解説していきます。
前腕マッサージ
マッサージをする場所をご紹介していきますね。
下記の画像を参考にしてみてください!
- 母指球
- 小指球
- 前腕の前面中央
- 肘の内側
- 前腕の後面中央
- 肘の外側
①→②→③→④→⑤→⑥という順番をオススメしています。
一箇所あたり2〜3分程度行います。終了後に再度動かしていただき、痛みが軽減するのかチェックしてみてください。
どの場所に効果が最も出るかは人それぞれですので、随時効果の有無を確認していただければと思います!
手首のストレッチ
次に手首のストレッチです。
- 掌面の指先を把持します
- 手首を返します
- 肘をゆっくり伸ばします
この時、内側の筋肉の伸びる感じが得られます - 手首を反対にします
この時、外側の筋肉の伸びる感じが得られます
※動かして痛みがある場合は中止しましょう。この場合は、ストレッチせずマッサージの方が効果的です。
指を動かして症状が軽減していれば、効果があると考えられるので継続してみてください!
腫れがある場合は、無理に動かすと悪化する恐れがありますので注意してください。
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まとめ
効果はいかがでしたでしょうか?
これらのセルフケア方法を試しても変化がない場合、肩甲骨や背骨の問題がきっかけになっている可能性もあります。
ただ、これに関してはご自身では判断せず、専門家に相談していただ方が良いでしょう。
また、炎症が強い場合や経過が長い場合は、注射による治療を受けていただいた方が治りが良いかもしれません。
からだに”治るきっかけ”・”良い循環にするためのきっかけ”を与えてあげた方が良いでしょう。
痛みが長引いている方は、お問い合わせフォームよりご相談いただくか、近隣の整形外科を受診することをオススメ致します。
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