胸鎖乳突筋が過剰に緊張すると顎や頭に痛み・症状が生じる理由

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胸鎖乳突筋と顎関節症・頭痛の関係、症状の原因とセルフケア方法 セルフケア

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胸鎖乳突筋とは

デスクワークが多い方が、首や肩の凝り・痛み、顎の痛み、頭痛などの症状を抱えてしまうことは少なくありません。

顎を押さえる女性

胸鎖乳突筋という首の前の筋肉が緊張してしまうと、これらの症状を引き起こすことがあります。

胸鎖乳突筋は、耳たぶの下辺りの頭蓋骨の側面から鎖骨・胸骨にかけて位置している筋肉であり、主に首を横に傾けたり捻る動きに関与しています。

胸鎖乳突筋・斜角筋のイラスト

首の動き以外にも、頭を前に動かしたり、鎖骨を上方へ引き上げたりします。その他、肩甲骨周りの筋肉と連携して、肩甲骨を安定させたり、鎖骨を介して両側の腕を支えるため、上半身を安定させるためには重要な筋肉でもあります。

胸鎖乳突筋は日常的に使われやすい・非常に頑張り屋さんな筋肉であるため、過剰な緊張を強いられてしまいます。それが故に、首の関節にもストレスがかかってしまい、頸部だけでなく顎や頭など周辺症状を引き起こすことが考えられます。

胸鎖乳突筋と顎関節症の関係

胸鎖乳突筋は、頭蓋骨の後側面に付着しています。
そのため、過剰な緊張が生じると、顎関節と頭・首周りの筋肉の緊張バランスが崩れてしまい、顎関節症などの症状を引き起こしてしまうことが考えられます。

胸鎖乳突筋が緊張すると首の傾きが生じてしまうため、首・頭の位置関係に対応している咀嚼の筋肉や顎を左右へ動かす筋肉の緊張・左右差を作り出してしまいます。

その状態で物を噛む、口を開く、会話する、あくびをするなどの動作を続けていると、顎関節に対する過剰なストレスが生じてしまい、関節周辺あるいは関節内での痛みを生じさせる要因となります。

肩を押さえる女性

このようなことから、胸鎖乳突筋の緊張による顎関節の症状を抑えるためには、胸鎖乳突筋のマッサージやストレッチなど筋肉の緊張を緩和させる方法が有効です。

ただし、腰や骨盤の姿勢の観点からも考える必要があるかもしれません。
普段脚を組んでいたり、腰が反ったり丸まったりしている姿勢が続くと、それを補正しようとして背中・肩の状態が変化します。その上に存在している首・頭は、さらにそれを補正するように働くので、首・頭の位置関係を考えるだけでは不十分なことがあります。

つまり、胸鎖乳突筋が原因であるとは限らないということです。

胸鎖乳突筋が緊張してしまう理由を改善しなければ、この筋肉は常に緊張し続けてしまいますので、痛みが強かったり長期間続いてしまう場合は、専門家に相談する必要があるでしょう。

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胸鎖乳突筋と頭痛の関係

胸鎖乳突筋が頭痛に関連する『緊張型頭痛』というものがあります。

この頭痛の症状の特徴としては、頭頂部・側頭部のツーンとくるような・締め付けられるような頭痛、目の奥の違和感・疲労感・痛みなどが挙げられます。

症状
・頭頂部・側頭部の頭痛

・頭が締め付けられるような痛み
・目の奥の違和感・疲労感・痛み

緊張型頭痛の一要因として胸鎖乳突筋がありますが、これは頭・首の姿勢や動きに関係しています。日常的な身体的・心理的ストレスや長時間の同じ姿勢での作業によって、胸鎖乳突筋が過剰に緊張してしまうために症状が引き起こされてしまいます。

胸鎖乳突筋の緊張・左右差チェック方法

例えば、普段の座っている・立っている姿勢で頭が右に傾いている(右目が左目よりも下に位置している)、左に回旋している(壁に背中から頭をつけると左の後頭部があたり右が浮いている)場合は、右側の胸鎖乳突筋が短縮して緊張しています。首の前の筋肉を押したりつまんだりすると左右で硬さや痛みが違う場合は、左右差が存在しているということになります。

この場合で多いのが、右肩が下がっている、右肩が前に出てきている姿勢です。鎖骨の下・胸の周辺を押すと右側の方が痛いかもしれません。

この時、右側の胸鎖乳突筋や胸の前のマッサージ・ストレッチなどのケアをする必要があります。

チェック方法
・頭の傾きの左右差

・頭・首の回旋の左右差
・胸鎖乳突筋を押した時の痛み
・肩の下りや前後位置の左右差
・鎖骨下・胸の筋肉を押したときの痛み

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胸鎖乳突筋のマッサージ

まずは、痛みを引き起こしている胸鎖乳突筋の緊張・硬さを改善しましょう。その次に、胸の前の筋肉(大胸筋)をストレッチして、普段の姿勢や左右バランスを整えていきましょう。

胸鎖乳突筋に対してマッサージをすることがオススメですが、行う場所には注意していきましょう。

胸鎖乳突筋のマッサージポイント

胸鎖乳突筋のマッサージポイント

  1. 喉ぼとけの高さで前の部分を指でマッサージ
  2. 顎の高さで横の部分を指でマッサージ

強い力では行わずに、軽く圧をかけて『痛いけど気持ち良い』程度でマッサージしていくと良いでしょう!

時間は2〜3分程度にして、長い時間行わないように気をつけましょう。やり過ぎてしまうと、筋肉に対する刺激量が多くて緊張が高くなってしまう可能性があり逆効果です。適度に行いましょう!

胸鎖乳突筋のストレッチ

座りながら簡単にできる胸鎖乳突筋のストレッチ方法になります。

上を向くと首が痛い方や、左右を向くときに痛い方は、このストレッチを控えるか注意しながら行いましょう!

ストレッチ方法

左側の胸鎖乳突筋のストレッチ例

  1. 右手で左の鎖骨を押さえて下に引き下げます
  2. 斜め上を見ます
  3. 頭・首を右側に傾けます
  4. ③を維持したまま、天井・上を向くように左へ捻りましょう
  5. 左側の首の前が伸びている感じがすれば良いでしょう
  6. 深呼吸を5回ほどゆっくり行いましょう

右側の胸鎖乳突筋が気になる場合は、まず右側を行い、その後左側を行い、もう一度右側を行うようにすると良いでしょう。

右側だけを行うのではなく左側も行うことで、左右の緊張度合いを調整していくことがオススメです。

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前胸部のストレッチ

胸の前の筋肉のストレッチを行なっていきましょう!

胸の前ストレッチ

左肩を上にした横向きの状態で説明します

  1. 左股関節を90度曲げます
  2. 左手を目線の高さから頭上へ向かって動かします
  3. そのまま斜め45度付近まで開いていきます
    左の肩甲骨が床あるいはベッドにつくよう、上半身を捻ります
  4. 呼吸は止めないように注意し、各10回を2セットずつ行いましょう。

胸の前の筋肉は胸鎖乳突筋と繋がる関係にあるため、姿勢の面からはもちろん、間接的に胸鎖乳突筋の緊張を和らげることにもなりますのでオススメです。ぜひお試しください!

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