【筋肉の生理学的特性】 筋肉を押すと痛みが生じる理由

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筋肉を押すと痛い

臨床の専門家の方々は、あらゆる箇所を押して痛みが生じるのかを確認する検査・評価を行うことがあります。

その時に必ず聞かれるのがなんで押して痛いのですか?」「その部分が悪いってことですか?」というような内容です。

特に怪我をしたわけではないのに、筋肉を押すと痛みが生じていることは、比較的多くの方が経験していることと感じます。

太ももを押さえる女性

しかし、何もきっかけがない、身体のどこかに痛みを感じているわけではないのに、なぜ押すと痛みを感じてしまうのでしょうか?
また、身体のどこかに痛みを感じている方では、押すと痛い筋肉の部分が多いのではないでしょうか?

これには理由がありますので、今回の記事では『筋肉を押すと痛みが生じる理由』を生理学的観点から解説していきます。

筋肉の攣縮

押すと痛みが生じる要因の1つとして、筋肉の攣縮れんしゅくと言われる状態が関係しています。

これは、筋肉のわずかな痙攣状態が生じている状態+血流が悪い状態のことを示唆しています。

筋肉の収縮と血流の関係

何らかの要因で脳から神経を介して筋肉の活動を高めるように指令されると、筋肉に力が入った状態になりますので、筋肉の血管は圧迫されてしまい虚血状態となります。

これが短時間で終われば良いものの、虚血状態が長くなると血液循環が悪くなってしまい、筋肉の細胞が変性(性質が変化)します。この過程において、痛みを発生させる物質が血管から放出されるため、筋肉を押すと痛みを感じてしまいます。この状態を放置すれば、当然筋肉が由来した痛みを身体で感じとることが考えられます。

では、なぜ筋肉の活動を高めるように脳から指令が送られてくるのでしょうか?

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筋肉への指令

筋肉や関節を覆う組織が刺激を受けると、その刺激を受け取る受容器(侵害受容器)が反応し、この情報が脊髄に送られます。
※脊髄:背骨の部分を通っている神経の束

この時、脊髄では反射(脊髄反射)が生じ、筋肉に指令を送る神経と交感神経に関与する神経に作用することで、筋肉や血管の作用を生じさせます。
※意識の作用が関係なく、神経系の作用により行われる反応

つまり、身体に何らかの刺激が加わることにより生じる反応ということです。

特に身体に違和感・痛み・痺れなどの症状が伴っていない方は、いつかは分かりませんが何かきっかけ次第では症状を発する可能性があります。

「じゃあ、大変なことが起こる手前ってこと?」「早く対処しないと!」などとお考えになられる方もおられると思います。
しかし、私はこの記事で決して脅しているわけではありませんし、記事を読んでくださっているあなたが焦って何かを行う必要もありません。

日々ご自身の身体に目を向けてもらえると、わずかな変化に気づけます。調子の悪い日が続いてしまう場合に、これまで解説させていただいたことが身体で起こっており、それが徐々に蓄積されて悪化したということが考えられます。

ご自身で身体の問題点に気づける方もいれば、そうでない方もいます。症状が悪化していく一方であったり、長期間持続している場合は、お早めに医療機関にかかることをオススメします。

まとめ

押すと痛いのは筋肉だけではありません。関節や神経も痛み・痺れを生じさせることがあります。

また、押すと痛い筋肉は、マッサージやストレッチを行うことで緩和することがありますが、これは一時的な効果しかなく、おそらく痛みが復活してくることと考えられます。

そのため、筋肉、あるいは筋肉が関係する関節に負担のかかる要因を取り除いてあげないといけません。

ご自身が押していたいと感じる場所は本当に筋肉か、なぜその筋肉が活動しないといけないのか、なぜ関節に負担がかかっているのかは、専門家の方に確認された方が良いかもしれません。

こちらの記事では、なぜ痛みを感じるのかをまとめていますので、ぜひご参照ください!

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