ディスコイド(Discoid):円盤状半月板による膝関節への影響

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定義

円盤状半月板(ディスコイド:円盤に似ている形をしている)は、半月板のバリエーションであり、半月板に関係する病態因子の一つです。

主に外側半月板に関係しています。

円盤状半月板を持つ人の中には問題を感じていない人もいますが、ほとんどの場合は円盤状半月板に関連する膝の問題があります。
膝の漠然とした痛みなど、場合によっては動かした時に、膝の外側に「カチッ」というクリック音がします。

円盤状半月板は、通常の形状の半月板よりも損傷しやすい傾向があります。

円盤状半月板の異常な形状により、膝関節を動かした時に引っかかったり、半月板が損傷したりする可能性が高くなります。

脛骨への靭帯の付着も欠落している場合、怪我の危険性はさらに高くなります。

解剖学

半月板は半円形の線維軟骨組織で、脛骨と大腿骨の間にあります。

内側半月板と外側半月板があります。
半月板には衝撃を吸収する機能があり、膝の安定性にも貢献します。
靭帯が主要な安定化機構であり、半月板は二次的な安定化機構であります。

上述したように、円盤状半月板は主に外側半月板に関係しています。

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疫学

円盤状外側半月板は、出生前の発達異常から生じます。
出産後の半月板の発達に突然の変化はありません。

無症候性の患者の割合が高いため、円板状半月板の実際の発生率を推定することは困難です。
外側の円盤状半月板の発生率は、0.4〜17%であり、内側の場合だと0.06%〜0.3%です。

3種類の円盤状半月板

  • 不完全
    外側の半月板は通常の半月板よりも少し厚くて広い
  • 完全
    脛骨は半月板で完全に覆われている
  • 後半月大腿靭帯(Wrisberg靭帯)の過剰可動性
    半月板は異常な形状ではありませんが、脛骨への後方付着はありません。

これらにより、過剰可動性の半月板が生じます。

後半月大腿靭帯(Wrisberg靭帯)の損傷は非常に稀であり、有病率は0.2%と低いです。

半月大腿靭帯

膝関節は構造的・機能的不安定性から、多くの靭帯と半月板が存在しています。

そのうち外側半月には、半月大腿靭帯が付着しており、外側半月板を補助しています。

この半月大腿靭帯には前半月大腿靭帯と後半月大腿靭帯とがありますが、これら両方が膝関節に存在するのは約3割で、ほとんどの人では後半月大腿靭帯のみが存在しています。

後半月大腿靭帯の機能は主に2つ存在しています。

後半月大腿靭帯の機能

  1. 膝関節運動時の外側半月板の補助
  2. 膝関節における動的安定性への関与

しかし、これらの機能は二次的なものであり、大きく関与しないとされています。

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症状

外傷性の原因がない場合の主な症状は、疼痛や腫脹とロッキングを伴った膝関節伸展の最終域(10-20°)における、目に見えるまたは聞こえる触知可能なスナッピングです。

また、膝関節の動作時に不快なクリック音が発生する可能性もあります。

円盤状半月板損傷の症状

  • 痛み
  • 硬さ
  • 腫脹
  • 膝関節のキャッチング・ポップ音・ロッキング
  • 膝くずれ(Giving way)の感覚
  • 膝関節を完全に伸展することができない

円盤状半月板は何が問題となるのか

ところで、この円盤状半月板は何が問題となるのでしょうか?

そもそも円盤状半月板は、通常の半月板よりも損傷しやすい傾向があります。

円盤状半月板の厚く異常な形状は、膝関節内で引っかかりを生じさせ、損傷してしまう可能性を高めます。

大腿骨への半月大腿靭帯の付着も失われている場合、傷害のリスクはさらに大きくなります。

ケガをしてしまうと、正常な半月板でさえも治癒が困難になります。
これは、半月板は血液供給を欠いているからです。
そのため、損傷した組織に対して、治癒するために必要不可欠な栄養素が到達できないことが考えられます。

円盤状半月板の多くの場合、半月板を損傷しなくても症状を生じさせることがあります。

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円盤状半月板の予後予測

円盤状半月板の治療は、開放型全半月板切除術です。

しかし、最近の研究では、正常な形状の半月板の部分的な半月板切除術により、除去された半月板の量に比例して関節内接触応力が増加することが示されました。

非円盤状半月板の全半月板切除術は、しばしば変形性関節症を引き起こす可能性があります。

膝関節の正常な機能に対する半月板切除術の悪影響を念頭に置いて、治療計画の目標は半月板組織の保存であるべきだと考えられています。

症状や身体的兆候のない円板状半月板は、外科的に治療すべきではないという考えです。
それでも、悪化の早期発見と適切な治療計画のために定期的なフォローアップを行うことは重要です。

全半月板切除術は関節内の退行性変化を速めるため、現在の標準的な治療法は、異常な中央部分を除去し半月板の縁を残すことで生体力学的な利点を維持することです。

参考文献

  1. http://orthoinfo.aaos.org/topic.cfm?topic=A00570
  2. http://www.medterms.com/script/main/art.asp?articlekey=8865
  3. Yaniv M, Blumberg N. The Discoid Meniscus. J. Child Orthop. Jul 2007; 1(2): 89-96.
  4. Singh K, Helms CA, Jacobs MT, Higgins LD. MRI Appearance of Wrisberg Variant of Discoid Lateral Meniscus. AJR. Aug 2006 vol. 187 no. 2 384-387.
  5. Davidson D, Letts M, Glasgow R. Discoid meniscus in children: treatment and outcome. Can J Surg. Oct 2003; 46(5): 350-358
  6. Krause FG, Haupt U, Ziebarth K, Slongo T. Mini-arthrotomy for lateral discoid menisci in children. J Pediatr Orthop. Mar 2009;29(2):130-6.

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