変形性膝関節症とは?
立ち上がる時や階段を登る時の膝の痛み

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一般の方向け記事

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膝の変形と症状

中高年の多くの方が、『膝の痛み』に悩みを抱えていることかと思います。

変形性膝関節症は、骨の表面の関節軟骨が様々な原因ですり減った結果、痛みや腫れが発生し、進行すると関節の変形が生じる病気です。

膝周りの痛みは、放っておくと悪化したり、変形の進行が進むことで椅子からの立ち上がり動作や、歩行に問題が生じる可能性があります。

膝の変形とは?

変形性膝関節症とは、膝関節を構成する大腿骨だいたいこつ脛骨けいこつの間の隙間が狭くなったり、間に存在する関節軟骨がすり減った結果、骨の棘ができてしまったり、それにより関節周囲を覆う滑膜かつまくを刺激して関節周囲の炎症や、関節の肥大を伴うものになります。

変形は徐々に進行していき、骨の状態・関節の状態は悪くなっていきます。
変形が酷くても痛みがない場合もありますが、変形がそこまで進行していなくても痛みが強い場合があります。

変形の状態や、痛みの程度は人それぞれの症状です。

  1. 初期症状
    長時間座ってから動き始める時、膝が固まって痛い。
    朝起きて膝を動かす時、固まっている感じがする。
  2. 中期症状
    歩く時に痛みがある。
    階段を上り下りする時、膝が痛くて踏ん張れない。
  3. 末期症状
    変形が悪化して、膝が完全に真っ直ぐ伸びない。真っ直ぐ立っても左右の膝がくっつかない。

このように初期では膝の周りの硬さ・こわばりが主な症状ですが、中期では痛み、末期では膝の動きの制限やO脚(がに股)が生じるように症状が進行していきます。

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なぜ変形するのか?

変形性膝関節症の発症の原因は様々なことが考えられます。

  1. 加齢
  2. 生活習慣
  3. 膝関節周囲の筋肉の筋力低下(大腿四頭筋)
  4. 股関節や足関節の動きの悪さによる、膝関節への負担の増大
  5. ”片脚で立てなくなる” といったバランス機能の低下
  6. 膝周囲の骨折や靭帯損傷、半月板損傷のような膝の怪我の後遺症

これらの原因はほんの一部分ですが、⑥のように一度のきっかけで起こる変形性膝関節症の例は少ないです。

③・④・⑤のように膝に対する負担が徐々に増加し、変形が進行していくのが特徴です。

これらに大きな影響を与えているのが、②の生活習慣でしょう。

運動の習慣のある人や、日々筋力トレーニングを行っている方は、下半身の筋力を維持しているため変形が生じにくいことが考えられます。

しかし、運動をしている人でも歩き方に問題があったり、スクワットをするにも膝関節だけで行っていたりすることで、膝に対する負担は増加して、その結果変形に繋がることもあります。

股関節や足関節の動きの制限や歩き方の問題などは、ご自身では気づきにくいため、膝に痛みを生じてから身体の異変に気づくことになります。
既にその時には変形が始まっているため、その前段階での予防が大切になります。

変形にも種類がある!

膝の変形には、主に3つの種類があります。

変形の種類

  1. 膝の内側の変形
  2. 膝の外側の変形
  3. 膝のお皿(膝蓋骨)の変形

①の膝の内側の変形が、割合として最も多いと予想されます。
いわゆるO脚変形へとなっていく、病態になります。

歩いている時に、足の外側に体重がかかる割合が大きくなることで、膝の内側には圧縮されるストレスが加わり、関節の変形が進行していきます。
この時、膝の外側は伸びるような(離開)ストレスが加わるため、太ももの外側の筋肉の緊張が高くなってしまいます。

②の膝の外側の変形は、先ほどの逆の要因で生じます。
足の内側に体重のかかる割合が多いと、膝の外側に圧縮されるストレスが加わり、関節の変形が進行していきます。

この時、膝の内側に伸ばされるストレスがかかるため、太ももの内側・膝の内側の筋肉の緊張が高くなります。

③の膝蓋骨しつがいこつの変形ですが、これは太ももの前面の筋肉(大腿四頭筋)の緊張が高くなると、大腿骨に対して膝蓋骨を圧迫するストレスが加わりで生じてしまいます。
足首や股関節の曲げる運動がうまく行えず、膝を曲げる動きが主体になってしまう状態だと、このようなストレスがかかりやすいと考えられます。

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変形の症状:痛みと可動域

骨にはもともと、痛みを感知するセンサーが備わっていません。

それなのに、なぜ痛みが生じるのでしょうか?

変形が進行すると、元ある骨の周りに過剰に骨が形成されることがあります。

形成される過程で、神経や血管が一緒に入り込んでしまうため、『ズキっとした痛み』や『ジンジンとした痛み』などが生じやすくなります。

ストレスがかかることで、なぜ変形するのか?

筋力が適切なタイミングで適切な力を発揮していれば、関節への負担は最小限に抑えることができます。

しかし、中高年の方の筋力は徐々に低下してきているため、適切な機能を果たせなくなってしまいます。

そうなると、関節周りの支えがなくなってしまうため、それを補うために骨を過剰に形成すると考えられます。

動かせる範囲は変化するのか?

一般的に、変形が進行すると関節の隙間が狭くなったり、余分な骨が形成されてしまうため、動かせる範囲は狭くなります。

  • 膝をまっすぐ伸びずに、少し曲がったままになってしまう
  • 正座やしゃがみ動作で、膝を深く曲げることが難しくなってしまう

これらのように、膝を曲げたり伸ばしたりする動きの制限が生じます。

変形の進行度合いによって、多少左右されるように思われます。
(変形がかなりひどい状態でも、膝の曲げ伸ばしに不自由を感じていない方もいます。)

膝の変形は治らないのか?

膝の変形が生じた場合、完全に元の状態に治るということはありません。

変形は骨や軟骨・半月板に影響が出ますので、マッサージをしてもらったから治る・筋トレをすれば治る、という訳ではないのです。

変形の進行度合いによっては、手術をする場合としない場合があります。
手術には、関節軟骨や半月板を整えたり・切除したりする手術や、膝のO脚変形を修正する手術、膝の骨をの一部・または全部を人工のものに置き換える手術などがあります。

しかし、いきなり手術とはほとんどの場合ならず、徒手的な治療を受けたり、ご自身で運動をすることで、動かせる範囲が改善したり痛みが軽減していくことがあります。

まずは、膝に変形が生じないように、しっかりと予防していくことが重要になります!

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変形の悪化を予防するには?

『とりあえず、膝の筋トレをしましょう!』・『膝の周りに筋肉をつけなさい!』

というように、膝の周りを鍛えるだけで予防ができるわけではありません。

それは、膝関節が、股関節や足関節などの動きに大きく影響を受けるためです。

人によっては、股関節と膝関節周りの筋力を鍛えることで予防できるかもしれないですし、股関節や足関節周りのストレッチを組み合わせることで予防できるかもしれません。

既に変形があると分かっている方も同様で、どの部位がどの程度影響しているかを把握することが大事になります。

これに関しては、ご自身ではなかなか気づきにくいため、専門家に診てもらうのが良いでしょう。
専門家の中でも、それぞれ経験や知識、持っているものが違うため、受ける側のスキルも重要になります。

普段ご自身の身体を診てくださっている方がいれば、”施術・治療がどのような内容なのか?”・”現在の状態に対してどのような説明をされているのか?” を今一度確認された方が良いでしょう。

”これだけやっていれば安心!”というような専門家の方だと、少し疑いの目でみた方がよい場合もあるのかもしれません。

コメント

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